浅草は潮とカオスのかほり。

学会発表を聞きに、久しぶりに東京さ行ってきました。
いつもやろうと思って書きそびれるので、今回は旅行メモ的なものをあげておこうかなと。なぐり書きです。


【1日目】
すえさわの旅行といえば、夜行バス。若干いい夜行バスだったのに寝れず(泣)

夜行バスと言えば早朝に到着するわけで、どこに行こう、何しよう…となるわけですが、今回は宿が浅草&両国の江戸東京博物館に行きたいと思っていたので、とりあえず浅草に向かうことに。
とはいえどこで降りると近いとかまったく知らないので、とりあえず浅草橋でおりてみることに。途中の秋葉原にはミルクの立ち飲みができるカウンターと力士がいてちょっとびっくり。
浅草橋の付近はやたら人形屋が多い。そして川には屋形船。隅田川沿いに行きたくてうろうろしてみると、意外に一軒家などもあって面白い。隅田川は潮のかほりがして、なんだかいろいろ納得。
宿の場所を特定しに歩いていたら、バンダイの本社らしきものの横を通りすぎる。うわすげぇ!!
でもって法被の専門店とか独特のお店がちらほら。仏具やさんとか、浅草寺の近くになるとぐっと増える。
浅草演芸ホールが見てみたくて歩いていたら、大量のおっさんが。どうやら競馬だったよう。ちなみに後から後から至るところに競馬新聞を読んでるおっさんが湧いてきてびびる。横には浅草花やしき。確かに小さい。「ナイツ」の三文字をみたのでとりあえず満足(笑)
浅草寺は半分以上が外人さんと思われる団体(+競馬新聞をもったおっさん)で、境内の言語はかなりのカオス。本堂は改修中で外観がみれなくて残念でした。人形焼きも食べそこねたなぁ。

そこからまた両国に向かって歩いていったのですが、浅草線浅草駅の近くから見えたのがこれだ。



…これが、例の…!!
キリンビール本社の例のアレとスカイツリーが同時に見える。
しかもよくみたらアレのよこにあるのってマンションじゃん!!

そうなのである。アレを毎日横目に、あるいは見降ろして暮らしている人たちがいるのである。思わずズームで写真とっちゃったけど、でもってそのあと友達に熱く語ってしまった(迷惑)のだけれど、何が面白いと思ったのかきっとよくわからないかもしれない。ていうかうまく伝えられなかったと思う。人が暮らしてる環境とか見える風景(ランドスケープ)って本当に違うんだね!!っていう意味での感動なんだが…

あ…えっと…すみませんでした…


そして隅田川沿いにこんな看板

たった一日で、部分しか見ていないが、あたし浅草大好きかもしれない。聖俗入り混じってて、都会なのにそうでもない雰囲気をだしてきて、やったら外人さんがいて…カオスすぎて素敵すぎんだろ!!

ちなみに国技館の横のお庭もすごくよかった。亀とか鯉とか鳥とか廃墟かと思いきや…なおうちとかも、素敵!そしてここにもやたら外人さん。周辺住民らしい親子が鯉にパンやってるのも下町っぽいというか。
両国国技館では出勤してくる力士が多数。
江戸東京博物館は竜馬展のせいもあってかなかなか人多しでした。展示が大掛かりで、中学生にも外人さんにも受けるだろうなぁと納得。からくり面白いなぁ。ただ、一角にあったS字台付甕に異様に安心しちゃいましたけどね。外国にきて日本人にあったくらいの安心感。


江戸東京の後は東京駅で友達3人と合流。八重洲の地下で大手銀行員・霞が関勤務・県庁勤務とかいうメンツに学生ひとり…と思うとびびる。が、そんなに変りなくて(やたら大人っぽくなったり都会に染まってなくて)安心しました。
お茶のあとには代官山に。初めてきたよ。代官山なんでスキマの曲でやたらデザイナーズマンションを押してくるくらいしか知らないよ。ていうか何かいろいろ高そうだよ!!トマト一個600円って何なの!?と思ったけど300円均一とかもあってちょっと安心。イタリアっぽいお店のチーズとかパンがとても美味しかったので朝ごはんに。
夕飯は渋谷駅あたりの豆腐専門店。できたての豆腐とかアボガド豆腐とかがやったら美味いのなんの。鼻から吸い込む空気すらおしゃれ臭というか、ぞんぶんにおしゃれを味わったのが、案外満腹でした。いやはや。
友達の彼氏(サークル仲間なのであたしの友達でもある)とも合流したけど、変わらんなー。

久々に沢山話せたし楽しかった。なんかちょっとリッチ的な、あるいはおしゃれ的な雰囲気も味わったし。
すぐにその辺の家賃とか想像しちゃうのが田舎ものなんですけどね。

ちなみに泊まりは浅草のカプセル。貧乏人は貧乏人です。でも案外広めだったしセキュリティもよかったしお風呂も広かった。そして安い。今度は友達んちに泊めてもらいたいけど、駄目ならまたここにしようっと。

【2日目】
考古学のある種一大イベント、協会に参加するため小田急にのって国士舘大学に。梅ヶ丘の街はこじんまりしててちょっとした商店街もありお店もありで素敵。
ただ、国士舘ははんぱなく綺麗だった…というか、大学じゃなくてちょっとしたショッピングモールか何かみたいになってた。
ちなみに図書交換のため、人と本でごった返している上にヤマトまでいる風景はまるでコ●ケであったことを付記しておく。
発表は沢山あるけど時間が短いのであっという間。沢山いろいろ聞けるけど深い議論はできない…というのが研究会との違いかと。本買うのが目的でもいいんじゃないかってくらい。
結果、みごとに散財しました(泣)いや、面白い本いっぱいあったし、いいんだけどさ…こんだけの本抱えて帰れってことかい。
それから新宿で後輩とご飯を食べ、高速バス乗り場が変わったせいでうっかり乗り遅れかけるも無事帰ってきました。


・まとめ
あたしは田舎者なので、都会に来て地下鉄なんか乗るとわくわくします。反面人間がいすぎて疲れるし変な人とかにびびります。
とてもあたりまえなんだけど、こういうところで生活している人がいるんですよね。東京だって都心のど真ん中じゃなければ一軒家もあるしもっとこじんまりとした街、暮らしやすいだろうところもあるわけで。ただ、そんな当たり前のことも、自分で街を歩いてみるまではわからなかった。
TVというハコの向こうの世界だと思っていた場所もすべて存在してて、だれかが暮らしている。都心のど真ん中の高層マンションで、例のアレを見下ろすマンションで、23区の西側の街の一軒家で、あるいは多摩の山の中で。
そう思うと本当に面白いというか。私がそこで暮らしていたらどんな人生を送っていただろう、と想像するのは楽しい。楽しいけれど、そうやって考えていると自分が融解していく感じがして。結局のところ、島根の山奥で育ったあたしに戻ってくる。
東京の人もいっぺん島根の山奥にきてみるといいよ。結構何もないけど同じ人間が暮らしているよ。育つまでに見てきたものも環境もまったく違うけど、悩みも考えていることもそんなに違わない。

さて、どう思うだろうか?


・おまけ

GWのバイトで着ぐるみきてた。この中の人はプロなので動きがすごかった。思わずムービーとったもん(笑)
なおこのお金は今回の遠征でほぼふっとんだ…(泣)