砂漠の真ん中で

  • 読み終わった勢いで書いています

砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)

試験返り、道中が長いので前から読みたかった伊坂幸太郎の『砂漠』を購入。やくもに乗ると酔い対策に即寝るこの私がですよ、いっさい酔う気配もなく、やくもの中で読了してしまいました。



「あの頃、僕たちは砂漠の中のオアシスにいたんだ」
というオビにはじまるこの物語は、最後こう締めくくられます。



「―四月、働き始めた僕たちは、「社会」と呼ばれる砂漠の厳しい環境に、予想以上の苦労を強いられる。その土地はからからに乾いており、愚痴や嫌味、諦観や嘆息でまみれ、僕たちはそこで毎日必死にもがき、乗り切り、そして、そのうちその場所にも馴染んでいくに違いない」



私が就職して一年と5ヶ月目。
大学の友人は三年半、短大や専門学校を出た子らは5年にもなる。
それだけの長い間、みんな砂漠で生き抜いているわけですね。


ここしばらく砂漠のど真ん中で遭難しかけていたのですが、乾いた砂漠に雪が降ったような気持ちになりました。


多分雪は一瞬で消えて、砂はもとのとおり乾いていて、現実はやはり砂漠の真ん中でどちらにいけばよいのかわからす飢え乾いていることには変わりないでしょう。
ただし、砂漠に雪が降った、そんな一瞬の奇跡みたいなものがあるからこそ、生き残るためにあらたな一歩を踏み出そうという気持ちになれるのだと思います。
私にとって物語とはいつもそういうものです。


まだオアシスにいる人々にも、砂漠の真ん中でもがいている人々にも、是非お勧め。


  • なんやかんや近況

まあとはいえ元気にやっています。相変わらず体だけは丈夫です。心配で眠れない日もないこともないけど大概寝れます。朝ラジオ体操をするようになってから体調がいいです。マジです。
それより山陰のくせに毎日クソ暑いのがけしからんとです。

  • すぐ忘れるからな!!写真だけでもUPしとけ!!

◎東京旅行
しばらくぶりでも話しているとそんな気がしないのが友達のよいところです


お台場!!
涼しくって気持ちよかった。まさかの東京オアシス


ジブリ美術館!!!いろいろ見どころありすぎて。
だれか私に書斎と星のタネうってください


定番東京タワー。
「おじさん、もしかしてリリーフランキ―?」という友達の言葉に腹筋がwwもっていかれたwww


◎大山登山
初登山にしてユートピア。満開よりちょっと手前でした


堂々とした北壁


花と蝶(多分オオウラギンスジヒョウモン)。頂上は虫と花の楽園でした。
アサギマダラもみたんだけどなー、ちゃんと写ってなかった…


見知らぬお兄さんが妙にマッチ。ここがユートピアです。