『鉄コン筋クリート』感想


とりあえずネズミの死に様に号泣しました。いいキャラ過ぎた。
ネズミというキャラは古きよきものの象徴みたいだったなぁ。
あとクロとシロが離れ離れになるとこもうっかり泣いてしまった。もうあのあたりからクロが荒んでいくであろうことが見えてたので、後半のクロは痛くて痛くて見てられなかったよ。
クロとシロの関係は、やっぱり兄弟というのが近いと思う。というか保護者かな。クロは相棒といってたけど、どちらかといえば兄弟だろうと。後半のクロのすさみっぷりを見てたらアニメ版ハガレンエドとアルのケンカを思い出しました。あのときの兄さんのだめっぷり*1はクロのだめっぷりと同じではないかと。
つまり、依存してたのはクロのほうだったんだろうなぁ、と思ったわけで。
一見みるとクロに依存してるのはシロなんだよね。生活能力ないし、なかなか他人から理解しにくいし。
けれど、シロに対してはクロに変わる保護者が自然と出てくる。沢田しかり最初の兄弟しかり。でもクロにはシロしかいない。シロを守るのがクロの存在理由で、どこかでシロのために暴力を振るっていた。だからシロを失ったクロには暴力しかなくて、そんなクロの心を抱きとめてくれるのはイタチしかいなかったんだろうな。
しっかし、シロはわかってたんじゃないかと思う。クロが自分の下に帰ってくるのを。離れ離れになったあとクロは精神的にボロボロだったけどシロはわりと落ち着いてたしね。
あと印象的だったのがイタチ(=闇)がシロ(=光)に対して「俺はお前の影じゃない!」と叫ぶところ。イタチ(=闇)の自己主張がなんだか切なかった。
アジカンの主題歌もあってたし、2時間があっという間だったなぁ。
まだ腑に落ちないところがあるので、テスト終わったら原作かって読もうかな。
とりあえずお兄ちゃんっぷりが大変おいしゅうございました、という感じで、感想でした。

*1:あの回のエドはヒロインより美人だった、というあたり伝説。